カバサール2錠目ー花吐き乙女とともにー

カバサール2錠目服用翌日。疲れもあるのかもしれないが、一日、ベッドから動けず、ようやく夕方から動き始める。初回は2日間も寝込んだので、やや進歩か。とにかく服用翌日はむやみに動かぬことが良いらしいのと、服用時を寝入る直前にし、ゼリーなどと一緒に飲んで胃腸の負担を減らすことがコツのようだ。

それでも今回は漫画なぞを読む気力があったので、松田奈緒子さんの『花吐き乙女』を読む。私は信頼していた人間からの残酷な裏切りがプロラクチノーマの原因ではないか、と思っている。ことほど左様に誰かを想うことは苦しく、辛く、残酷だ。嘔吐ではなく、花を吐くという設定はあまりに美しく、せつなく、時にコミカルで、人はそれでも希望に向かって生きていって良いのだとのメッセージを受け取る。松田さんは、人が生きていくことの意味をあたたかく伝えてくれる、すばらしい作家さんだと思う。

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なりたくてなったわけじゃない、でも光もあるよね

 

副作用のことで迷惑をかけるため、言わざるを得なかった同僚がいる。とてもめんどくさそうに、そして片手を差し出し、「いっぱい薬を飲んでるんですか」と薄笑いを浮かべられた。この人はメールを使わない。この人のために、余計な仕事をいくつしてきたのかわからない。とにかく自分に何かが降りかかってくることが嫌な人なのだろう。

しかし、私もとある病を抱えた自分の部下に対して、同じように面倒くささや、仕事を背負わねばならないことで、ある一種の嫌悪を感じたことがあった。もちろん同僚のように何か言うことはなかったが、誰もなりたくて病や障害を抱えているわけではない。この病でひとつ得たことがあるとすれば、病や障害を抱えている人への真の意味での理解が深まったことだろう。

その部下は、私より深刻な病を抱えつつ、このたび結婚した。これほど他人の幸せがうれしかったことはない。どうかどうか、幸せでありつづけてほしい。

治療のための実験をはじめてみよう―実験2 ファスティング(にならざるを得ない)

 実験1につづいて。2錠目、やはり悪心があり、人参とリンゴジュースしか受け付けない。人参リンゴジュースは、癌治療、もしくは予防に必ず始めるものらしいが、実は昨年から冬場はお休みしたものの続けてきた。朝、白湯とこのジュースを作って飲むのはもはや習慣化している。

結局、プロラクチノーマになったので、この病には効かなかったのか、あるいは大きくなるのを防いでいるのか。ただ今年、花粉症を発症しなかったし、肌のコンディションも悪くない。このまま投薬を続けていれば肝臓にダメージが加わることは確かなので、少しでもその予防と思って、飲み続けよう。

 

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プロラクチノーマの論文を色々読んでみた

本業を生かして、論文サイトからプロラクチノーマに関する論考を読んでみた。医学系論文の論点とは、有効数の多寡で治療の有効性を問うことに向かっていくことのようだ。我々の分野より目指すところは崇高で、数値となりはてている患者に対しての思いがにじみ出てくるような論もあり、日々多忙であろう先生方の努力に頭が下がる思いだった。投薬・手術の非有効事例については、具体的な論究があまり無い分、興味深く読む。死亡例だったりするのだが、きわめて重要性の高い論文と思うのは、私が根っからの研究者で感覚がおかしいからだろう。同時にイレギュラーな事例の取扱いに対する論文ネタを思わぬところで拾う。多くの論拠が有効数の積み重ねのほか、画像をいかに読み解くかということがポイントというところも、なるほど然り。

ところで、こうした「画像解釈」は、果たしてマニュアル的に伝えられるものなのだろうか。またその優劣はどのように判断されるのか。「読み」の部分の次世代への継承について、医学系の先生方はどのように継承しようと考えておられるのだろうか。非有効事例となった場合、残された時間はそう長くはないようで、自分の経験を後輩にどう継承していくのか。医学ほど重要ではないかもしれないが、それでも社会には必要なこととで、次世代に完全に引き継ぐためにはもう少しは時間がほしい。純粋に研究者として御話をうかがってみたいと思う充実した時間だった。

カバサール副作用-1週間後

ようやく1週間が過ぎる。めまい、ふらつきが取れず、ハッキリしない状態で時間が過ぎていく。立ち仕事は無理。お年寄りには席を譲って差し上げたいが、今は勘弁してほしい。休みたいけど、人の将来に関わることがあったり、介護で休むことはできず、何とか乗り切った1週間。どうか早く副作用が治まってくれるように願う。

ひとつ得たことがあるとすれば、苦しい思いをしている人には、あなたが大切ですよ、と伝えることが一番の救いであること。良い言葉は、あなたも私も救う。

治療のための実験をはじめてみようー実験1 お風呂で悪口ー

プロラクチノーマの原因は不確かであるが、ストレスは何にせよ好ましくない。ところが私は愚痴をいうことや、おしゃべりはあまり得意ではない。では、どうすればよいか。マインド・フルネスもしてみたし、座禅も組んでみたが、素人の浅はかさで、取り組んでいる最中はいいけれど、それが日常につながってはいかない。日常に適用するのは、相当な修行が必要だ。そこでもっと手軽にできて、即効性のありそうな、いくつか実験をしてみようと思う。

実験1:お風呂で悪口を言いまくる

自分で言うのも何だが、私は職場では良い上司と思う。部下や同僚の悪口は言わず、とにかく忍耐強く、彼らの自尊心を傷つけることなくフォローに徹する。それはすさまじいストレスだ。介護中の母に接している時は、にこやかな娘だ。母の勝手なふるまいによって犠牲となってきた時間や金銭を考えると、怒りが頭に上ってくる。そう、私はええかっこしい。だから、お気に入りの入浴剤を入れて、その日あった嫌なこと全ての悪口をお風呂の中で言いまくって、それを流そう。もしかしたら、腫瘍も一緒に流されてくれるかもしれない。

 

プロラクチノーマの原因とは?

難病に認定されているプロラクチノーマ、理由は色々あるだろうが、原因がよくわからないことが理由のひとつなのだろうか?(難病情報センター | 下垂体性PRL分泌亢進症(指定難病74)

1-食生活

私は食生活はそれなりに気をつかってきたので、とりあえず原因から外す(もちろん偏りがあった可能性は否定できない)昨年度末のMRIには何も写っていないが、その間、食生活に変化があるとすれば、サプリぐらい。

2-遺伝

遺伝的な原因や、甲状腺も思い当たらない。

3-ストレス

腫瘍がない場合、ストレスで高プロラクチン血症にもなるとのこと。ストレスならば、誰にも負けないほど多い。特に介護と精神的なショックは、確かにトリガーかもしれない。悪性腫瘍もストレスが原因というから、こやつが原因か?