プロラクチノーマ 原因(2)

 プロラクチノーマの医学系の論文を読んで思うのは、原因解明の決定打がいまだないことだ。別分野の人間からして不思議なのは、患者一人一人のオーラル・ヒストリーがまったく記されないことだ。広く適応するデータとしては難しい側面があることはよくわかるし、そもそも対象者の話は雑多で、事実誤認も多いので、聞き取りは本当に消耗する。しかし我々の分野では雑多な部分もつなげていけば、新しい発見につながることもある。実際、様々な症例をかかえた大量の患者をさばく現場では無理だろうし、さらに患者にも心理的バイアスがかかる可能性が高い。遺伝・性格・後発的な生活習慣・ライフステージ等を含めたメタデータからの総合的な検討というのは、不可能なんだろうか。「さきがけ」などの研究費で進めることはできないんだろうか。まぁ12000人ぐらいでは、今一つアピール度にかけるかもしれないが・・・

 というわけで、私のケースを考えてみた。どうやら性同一障害を抱えている方が、エストロゲン投与によって発症するケースがあるそうだ。量の多寡にかかわらず、感応性の高い人は発症するらしい。私のエストロゲン値は、まだ閉経値に至らず、かといって過剰に多いわけではない。ただ発症がわかる原因となった生理の乱れ(止まらない)は、4月後半にプラセンタサプリを飲み始めた時期と一致している。素人考えで、たった1月ほどで1㎝弱に腫瘍が成長するとは思えないが、サプリによってホルモンバランスの乱れが生じたことは、決して無関係ではないのでは?

 もうひとつ、ストレスは誰にでもあるが、誰にも弱い部分があって、私は1月から3月にかけて、そこに致命傷となるようなストレスを受けた。

 つまりホルモンバランスの乱れを引き起こすようなサプリ、ストレスは要因のひとつとして考えてもよいように思える。難しいことを書いてしまったが、要するにサプリも自然ではないもので、十分に気を付ける必要があること、ひどいストレスは可能なかぎり避けましょうということか・・・結論はとっても平凡。査読でつっかえされるレベル(笑)。