誰に、どこまで告げるか

投薬を選ぶということは、働きながらの治療を選ぶということになる。誰にどの程度

、告げるのかについては悩ましかったが、副作用があまりに激しく、誤解を生むよりは、むしろ同僚や部下に病のこと、どのように治療していくのかを明快に伝えることにした。コンフェッションと同時に部下の栄転が決まり、ある意味、最悪のタイミングとなったが、信用できる人々に栄転する部下のフォローを頼むこととした。反応はさまざま。もっとも理解がないのは50代以上の男性。

今まで人に頼りにされることはあっても、頼りにしたり、泣いたりはしなかった。今回気づいたのは、頼って、泣いてしまっても、受け入れてくれる人は多数おり、本当にありがたいことと思う。もし去っていた人と関係が続いていたとして、その人だけに私は頼ってしまったことだろう。もしかしたら一人で解決できない、もっと重い病が与えられたかもしれない。私は一人で、しかし、多くの支えてくれる人々とともに生きるのだ。