闇のなかの光

どんな闇の中にも光はある。私の治療は8か月を過ぎる頃から良くなり、ドラッグ・フリーへと向かっていった。プロラクチンは再検査されることなく、むしろ精神症状の治療が重点であった。私が闇の中に光を見出すことができたのは、忘れもしない夏の日、すばらしい出会いがあったことが大きい。その人はずいぶん長く忘れていた創造することの楽しさを教えてくれた。芸術は人の心を救うのは、本当だと思う。そこから上昇気流に乗るように病院通いからは解放され、業績も上がっていった。そして皮肉なことに、夫と私が一緒にいた場所にこの3年後、戻ることになる。